FXの法人口座の開設を断られるケースがあることはお伝えしたとおりですが、ある顧問先から近況報告のメールの中に面白い報告がありました。
この方はある証券会社に法人口座開設を断られたことがあります。この証券会社の法人口座開設要件は、HPでは次のように記載されています。
これらは口座開設のお申込みに必要な条件です。口座開設フォームからのお申し込み後、又は口座開設申込書及び本人確認書類の受け入れ後、〇〇証券において口座開設審査を行うこととなります。
審査の結果によっては口座開設のご希望に添いかねる場合がありますのであらかじめご了承ください。(例:複数のお客様において、メールアドレスが同一である等、登録情報に重複がある場合。)なお、審査の結果については結果内容に係わらずすべて非開示とさせていただいております。
複数のお客様において、メールアドレスが同一である等というのは要注意かもしれません。
この方がFXの法人口座をお持ちのFX業者が上記の証券会社に吸収合併されることになったのです。業者の合併で、結果的に〇〇証券に口座が持てたというということになりますが、これはまさに合併の賜物です。
会社が合併すると、被合併会社の権利義務は当然に存続会社が引き継ぐことになります。ですから、被合併会社に口座があれば、存続会社は当然に引き継がないとならないのが会社法のルールです。これは銀行の合併を見ても同じです。合併により口座がなくなることは決してありません。
最初にFXの法人口座開設を断られた業者で、その後、そこのFX法人口座を開設できた法人は通常ありません。
まあ、しばらくして再度申し込めば認められる可能性は皆無ではないでしょうが、それまで待てないのが実情でしょうから、大体そのような法人はまずありません。とにかくFXの法人口座を開設できるように次の所へ申請されるからです。
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